上場を目指すということ

非都市圏型イノベーションエコシステムの構築を目指す祭り、
イノコレ!広島のプレイベント第一弾が広島市内で一昨日開催されました。
経洗塾も微力ながらサポートさせて頂きましたが、
その場で登壇されたメドピア株式会社、石見社長の講演を拝聴しての感想です。
(写真はイベントの開催風景です。古くからのご友人の皆さん、井上の風貌の変化はご了承下さい。)

f:id:Keisen-Institute:20190227151655j:plain    f:id:Keisen-Institute:20190227151727j:plain   f:id:Keisen-Institute:20190227151711j:plain


都市圏から一歩外に出ると、上場を目指すことは良くない。大きくなるだけが、会社の目標ではない。

出来るだけ法人税を抑え、内部留保額を多くして、自己資本率を高め、税務署、金融機関、
地域経済団体の中で貢献度を高め、社歴が長い会社を目指す事が美徳とされています。
全ての企業がそうだとは言いませんが、大部分の会社がそうなんじゃないでしょうか。
(まだまだ貢献度合いの低い私の会社もその1社ですが、、、)
あたかも上場を目指すことは悪だ!なんて言葉も地方の有力者から耳にします。

勿論、それが悪いといっているわけではないですし、1円でも納税し、1人でも雇用している
会社は全て大切だと思います。私の身近な存在として、100年近く成長し続け、
地域に貢献し続けている会社などは素晴らしいと思います。
上場を目指せる業種、目指せない業種もあり、市況の変化により目指すタイミングもあります。

しかし、今年6月に上場された経営者の生のお言葉はこのイベントに
参加した多くの方々に衝撃と感動を与えたのではないでしょうか。
多くの参加者からメッセージを頂いたから分かるのですが、
上場を目指すこと・果たすことは、自身や社員の上場益だけではなく、日本の経済に貢献し、
社会に対して夢を与え、感動を与え、目標を与えるんですよね。

勿論、今年上場を果たした企業の中で市況に関係無く評価を受けている数少ない企業が石見氏の会社だという
こともあるのかもしれないですが、”上場”って昨今SNS等にて語られているような、
”世界で戦うための増資”とか、”小規模の上場は意味が無い”とか、そんな薄っぺらいものではないと
思います。

やはり、国の経済を代表して、地域の経済を背負って、公益のため自社の株式を公開するってことなんだと思います。
だからこそ、そこに感動が生まれ、若者の目標が生まれ、夢を抱く若者やイノベーターによる
経済の循環が起こるんだと思います。上場を目指したい経営者は目指すべきだと思います。
そんな経営者が沸々と湧き出て、地域が全力でサポートする環境があれば、今のような地方経済の
衰退は起こってないんでしょうね。

私も数社のベンチャー企業に関わっていた時に、色んな夢を抱きました。色んな失敗もしました。
数年経った今、少しステージと目標は変わりましたが、今後もこういった場を通じて、
イノコレ!広島の参加者達と一緒に今の目標達成に向けて走り続けようと思います。