ピースベンチャーサミットゼロ会を終えて

ピース・ベンチャー・サミットゼロ会、
並びに第1回経洗塾祭りにご参加頂いた皆様、
ありがとうございました!

おかげさまで大きなトラブルも無く、
(途中、Portable板倉さんのプレゼン中にマイクの電池が
切れるハプニングはありましたが、、、)
盛会のうちに終えることが出来ました。

来年のPVS(ピース・ベンチャー・サミット)本会の
開催と、第2回経洗塾祭り in 岡山という目標が
生まれたことはこれまで2年間(福山時代を考えると実質3年)、
地道に経洗塾を展開してきたことが
間違いではなかったと確信しました。

そこで、この2年間で気付いた地方における
ベンチャーアクセラレーションの大切な要素を
自分自身の活動への振り返りの意味を込め、
以下にまとめたいと思います。

①間接・直接金融両面のファイナンス理解の時間を
充分取った上で、成長パラメーター係数を
とことんまで絞り込み、商品・サービスの
スケールタイミングを究極まで計り込む。

全てにおける経営リソースが限られている地方ベンチャー
都内や海外ベンチャーアクセラレーションを導入しても
無意味なことに周辺団体はそろそろ気づくべきですが、
だからと言って間接金融のみに頼るだけでは衰退経済の中で
ベンチャービジネスを志す経営者は自発的に生まれない
ですし、逆に非地方型ビジネスの押し売りをしても
ベンチャー経営者側が尻込みします。

よく”事業計画書なんていらない!”、
”やるスピードが大事!”
なんてベンチャー業界で言われますが、
私も都内やシンガポールにビジネスのベースを置く
ベンチャーには同じ事をアドバイスすると思います。

しかし、地方ではこのアドバイスは通用しません。
地方の場合、コミュニティーによる経営者評価が
多岐に渡るので。
それでも、ベンチャーマインドのある経営者達を革新的な
ビジネスに誘導するにはファイナンス環境に対する
徹底的な理解の時間を充分取った上で、
​その革新的ビジネスに自発的に自身のタイミングで
取り組む事への重要さを自覚して頂く
必要性に辿り着きました。

②ビジネス構築の前に参入希望市場に関する分析を
徹底的に行い、その中での最大売上規模を算出した上で
ビジネスロケーションから
無意識に作り出された精神障壁を取り除く。

これは社会環境も変えていかないといけない部分ですね。
①の間接金融への過度な経済依存の部分も成長戦略を
持つことへの罪悪感を生み出している部分ですが、
資本制ローン等、徐々に変わってきているイメージはあります。

ただ、ベンチャー経営者を取り巻く経営者コミュニティー
意識革新がもう少し早いペースで改善される必要が
あるように感じます。そこが変われば、広域な市場規模への
ベンチャー経営者の意識転換がもう少し容易に
行われやすくなるかなと思います。
(ここはある程度既存経済をバイパスする観点が
必要な部分かもしれません。)
それを行うためには、参入希望市場へのコミットメントを
ベンチャー経営者自身が腑に落ちるプロセスが重要だと思います。


本当はもっと沢山の気付きがありますが、
そこは今後も小出しにするとして、
全国的にも経洗塾のベンチャー自生率
アクセラレーション上の調達額・率は結構高い方だと思います。
(井上個人調べ)

都内にいる頃の私をご存知の方々からすると、
”井上に何があったの??”と思われるかもしれませんが、
ここ数年間は地道にコツコツと経洗塾
という場を育ててます。
やっと少しづつ芽が出てきた感じですね。

この勢いを止めないように、
今後は多くの協力団体の皆様とも
情報共有関係を構築した上でベンチャー経営者の
​分母を増やす活動にも
弊社のリソースを分配していこうと思います。