3カ年損益・CFの書き方に関して

次回広島経洗塾が今期ラストのセッションとなりますので、3カ年計画の作成に関しての説明をこちらで詳しく記載しておきます。

①3カ年計画は”数字を作成すること”がメインではない。
こちら、勘違いしている方々が圧倒的に多いところです。3カ年計画は、”数字を作成する”のではなく、”作成した数字を理解してもらう”のが目的です。素晴らしい数字を作成して、”ほら、凄いでしょ!”ってA3サイズいっぱいに印刷してる膨大なデータの3カ年とか、よく社内用や金融機関用に提出する方が多いですが、読者が知りたいのは”数字の根拠”です。よって、私のオススメする方法は、

1、複雑な計算式はなるべく文章で書き起こし、エクセルシート上に記載する
2、計算式の中で人数、個数等売上の詳細を把握する上で有益な数字種は別々に記載する
3、販管費は出来るだけ複雑化せず、これに幾らかかるのでこれだけかかりますと一項目幾らで記載する。また、その計算式も表記する。

②3カ年計画も説得材料であることを忘れてはいけない。
大きく分けて、助成金補助金、融資、投資、事業提携、資本提携といったところが3カ年計画の提出目的となりますが、その全ての目的は読者を説得して数字を動かすということです。よって、提出先読者と達成したい目標が事業計画だけでなく、3カ年計画内でも説得材料として明記される必要があります。”仮に御社、御行とこれだけ取り引きが出来れば、数字がこうなります!”みたいな内容が3カ年計画上で語る事が出来ないといけないということです。良くある間違いが、既存の3カ年計画とキャッシュフローを提出してしまい、交渉の場で”ここにこの数字が入ると、、、、、”→電卓持ち出す、、、みたいな間違いですね。あくまで、事業計画から3カ年計画までは説得の一貫した流れですので、どれだけ一つのストーリーとして数字も語れるかは資料作り次第です。

③事業計画書もですが、3カ年損益・CF計画書は経営者が書く事、もしくは内容をすべからく把握すること
実は、これが出来ていない会社が多い!というのも、まだまだ事業計画書が金融機関や行政機関への提出用書類というイメージが強く、税理士や会計士に丸投げしちゃう経営者が多いのですが、やはり自社の根幹に関わる資料は自社で作成、運営しましょうということですね。

以上、長くなりましたが参考例を添付します。とある、ライフスタイルブランドのO2Oの数字ですが、参考程度にチェックしてみて下さい。3カ年計画に関しては各社、各人書き方は異なると思いますので。